これまでにローパスフィルターを除去した場合、カメラレンズでは無限遠にピントが合わない事があると書きました。
対策はローパスフィルターと同じ厚みの光学製品をレンズとセンサーの間に入れればいいのですが、改造をやっているショップさんの情報では0.6mmのフィルターを入れれば大体解決できるようです。
もちろんそれより厚くても大丈夫です。
(替わりに近接撮影が犠牲になるのかな?)
とにかく「何処にフィルターを入れるか」なんですが、マウントアダプターに入れてしまうとマウントが違うレンズを使うたびに入れ替え作業が発生してしまいます。
で、カメラを見ると入れられるスペースは・・・。

窪みのあるここしか思いつきません。
もっと奥の四角の枠でも良いんですが、そっちはフィルターの形を加工しなければならないので、やはり簡単なのは丸のまま使う事ができるスペースの方が良さげ。
使いたいフィルターは37mmの光害カットフィルターなので何とかなりそうです。
そこで確認の為に、安い37mmのフィルターを手に入れました。
1つはamazonで赤外線フィルターを、もう一つはコジマで処分品のMCプロテクトフィルターを入手しました。
二つのフィルター形状を比較したところ、amazonで購入した赤外線フィルターの形状が接着剤(両面テープ等)を使って止めるのに都合のよい形状になっています。
(止め方はもうちょっと考えた方が良いな・・・。)
上の写真をよく見て頂くと、38.5mmでは下側にある電子接点が干渉してしまうので、実際には37.5mmまでが限界です。
都合のよい方のフィルターの枠は♂ネジの最大径が36.6mmで少し余裕があります。
最少径は31mmとちょっと小さめですが、センサーの対角はそれよりもさらに小さいので問題はないでしょう。
また、フィルター枠の最大径は39.3mmでマウントアダプターの内径よりも小さいので干渉することはなさそうです。
赤外線フィルターを外して枠だけをこの場所へ何らかの方法で着けてしまえば、後は37mmのフィルターを取り変え放題使用出来るって算段です。
まぁ、37mm径のフィルターは種類が限られるでしょうけどね。
プロテクトフィルターを常時着けておけば埃除けにもなりそうですが、ゴースト発生の原因にもなりそうなので検証が必要です。
ゴーストが発生しなければプロテクトフィルターを常時着けておきたいですね。
ところで、フィルターを仕込めば広角系のレンズでも無限遠が出るのかの検証ですが、マウントアダプター内にフィルターを仮止めしてテストしました。
魚眼レンズでテスト。

大丈夫でしたよ。
これで、どのレンズでも天体撮影が出来るようになります。
ちなみに、赤外線フィルターを買ったのは、せっかく赤外域の写真が撮れるようになったのだから赤外線写真にもチャレンジしたいとの思いからです。
カラースワップとか独特の表現を試してみたいなぁと・・・。
まだ知識が全然ないので、とりあえず、夕方の富士山頂上付近をボーグで撮影してみました。

モノクロモードではなくカラーモードで撮っています。
こちらはK-5で普通に撮ったモノ。

ガスっていてこんな感じにしか撮れませんでした。
赤外線写真の方はディティールがハッキリ写っています。
また違った趣ですね。
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