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2016年3月 8日 (火)

スカイメモSの極軸修正方法と極軸の合わせ方について

先日作りましたスカイメモS用の目盛環ですが、本日、霞み過ぎの空の中、試してみました。

家の近所で試したので光害の影響で北の空は星が見えません。

極軸望遠鏡でも北極星が何とか見えるぐらいの状態でした。

光害の影響が少ない南東から南にかけての高い空のみ肉眼で星がみえていたので、明るいシリウスに135mmのレンズを向けて画角中央に導入します。

スマホのアプリでシリウスの時角を確認し目盛環をその通りにセットします。

次に、全く星が見えない北側の空にあるはずの二重星団の時角をアプリで確認し、赤緯&赤経の両軸を目盛環を見ながら回して試し撮り・・・オォッ!一発で画角内に二重星団が入りました!

少しずれていたので微調整は必要です。

快晴下ならモニターには多少の星が見えているでしょうから、それを参考に位置を直せばいいだけなので、今までの苦労を考えれば、なぜもっと早く目盛環の作成に取り掛からなかったんだろうと後悔しましたよ。

これで、もう一度カタリナ彗星にチャレンジしたいなぁ!




えーと、今日はネタがないので、「スカイメモS」、「極軸合わせ」のキーワードでご訪問される方向けに自分のやり方をまとめてみました。

極軸合わせという意味は、調整方法なのか、北極星の導入の仕方なのか、どちらか分かりませんので、両方についてまとめました。

先ず、極軸望遠鏡の極軸修正方法です。

これは購入後、余程の事がない限り1回やればいいと思います。

どう撮影しても30秒程で星が流れる場合はイモネジがちゃんと締まっていないためにズレてしまった可能性があるので、その場合はもう一度やり直します。

「極軸望遠鏡」、「使い方」というキーワードで訪問される方がいらっしゃいますので念のために補足しておきます。
この作業は赤経軸(回転軸)と極軸望遠鏡の光軸を一致させるために行います。
これが合っていないと、いくら極軸望遠鏡のスケールを極軸と思われるところに合わせても無意味です。
何のためにやるのか分かっていれば、何もこの方法でなくてもいいと思います。
高速回転が可能な赤道儀ならDPPA法で極軸望遠鏡にも頼らずに高精度に合わせられるそうですから、いろいろ考えてみるのも面白いかもです。
(二軸モーターの赤道儀でオートガイダーなど補正機器を使われる方は神経質に合わせなくてもいいと思います)

なるべく遠くでハッキリ見えて、なおかつ、直角の出ているビル等があると便利です。

それを極軸望遠鏡でとらえます。
Set11

(後で気付いたのですが、景色が正立でした、本来は倒立像です、気にしないでください(^^ゞ)


次に微動雲台の調整機能を使って、対象の角に極軸を合わせます。※1
Set12

クランプはユルユルではなく、でも赤経軸が回せる程度にしておく方がいいかな?

きつく締めておいて緩めるときに本体ごと動いてしまうことが無いようにしておいて下さい。

次は赤経軸を180度回します。※2

修正の必要がない場合は回転後も対象の角に交点が合っています。

普通はズレていますので、例えば、こんな感じになります。
Set13

このズレの量によって極軸を固定しているイモネジで軸の調整をします。

ズレの量の半分の位置に交点が来るように、120度間隔のイモネジを緩めたり締めたりして下さい。(何回か繰り返しますので大体で良いです)

この写真では赤矢印に合わせます。
Set14

イモネジでの修正後。
Set16

そうしたら、赤経軸を元に戻し(180度回転)、微動雲台の機能で再び対象の角に合わせます。

上の※1の状態です。
Set17

そして再び※2以下と同じことをして、この工程を繰り返しますと、※2の状態でも対象の角に交点が合う時が来ますので、辛抱強く調整して下さい。

ノータッチで撮影するには、ここが肝になります。



さて、次は北極星の導入(極軸セッティング)。

自分は、マニュアル通りの目盛りリングを使用した導入はしていません。

スマホのアプリ「PolarisScope」を使用した導入方法を使っています。

というのは、目盛りでやるよりもGPS機能を使っているアプリの方が、根拠があるというか納得が出来るからです。(目盛では読み間違いなど不確定要素が多いと思うんですよね。)

先ず前提条件ですが、三脚に微動雲台をセットし、水準器を見ながら水平出しをしっかり済ませて下さい。

それから機材をセットし軸周りのバランスを取り終えたら、赤経軸クランプは締めず緩めずの状態で微動雲台の機能を使用して北極星をとらえます。
Set1



白丸が北極星と仮定します。(実際はこんなに大きくはないです)

交点に北極星を合わせます。
Set2

赤経軸を回して大体水平に合わせます。
Set3

微動雲台の高度調整ネジでこのようにします。
Set4

垂直の軸を合わせれば水平垂直になるという訳です。
Set5

次にアプリで撮影場所での北極星の位置を確認します。
(スケールチャートは自分が分かり易いものに替えて使って下さい)
Screenshot_201612140651

(蛇足ですがこのスケールはスカイメモS用ではありませんので、導入時はスカイメモSの歳差補正に則って読み替えて下さいね。2016年は外側の円と真ん中の円の中間に北極星を導入します。)
※スケールパターンに「SkyMemo S」が追加されました。
これで読み間違える心配もないですね。
作者のNekomeshiさん、対応してくれてありがとうございます。



微動雲台の調整機能を使用してアプリで確認した位置に北極星を導入すればバッチリです!
Setfinish

ちなみに、微動雲台の方位調整ネジですが、自分のは出来が悪くネジ頭が偏心していたようで、ネジを回すと北極星がグルグル回る感じで大変使い辛いものでした。

なので、ネジ頭をサンドペーパーで滑らかな山に調整したところ、大変合わせやすくなりました。

ネジ頭の調整がかえって悪くすることもあるのでお薦めはしませんが、どうせ使い辛いならやってみたいという方は挑戦してみて下さい。

自分の場合、1回目は失敗し、2回目で成功しました。

長くて読み辛かったとは思いますが、どなたかの参考になれば幸いです。

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コメント

スカイメモsの極軸合わせですが水平出しは水準器だけで合わせていました。ご紹介いただいた方法でセンターにポラリスを入れ高度調整ネジで下に移動させあわせれば垂直がでますね。目からウロコでした。有難うございました。

コメントありがとうございました。
お役に立てたようで何よりです。

最近の記事だけブログを拝見させていただきましたが、手軽なスカイメモSを使い始めると本来の赤道儀の稼働率が下がっちゃうかも?・・・なんてことは無いですね(^^;)

自分もいつの日か赤道儀から何からアップグレードして、作品と呼べるような写真を撮りたいと思っていますがいつのことになるかわかりません。
ですが、今、いろいろ工夫していることが、その時に何らかの形で役に立つかもしれないと思って励んでいます。

こんにちは。
質問よろしいでしょうか?
スカイメモSって、0を上にし、6を下にすると、アリガタプレートが横から入る形になってしまい、アリガタプレートを上から入れたい場合は、0が右、6が左にくるようにしなければならないのですが、こういう状態で、Polaris Scopeの通りに北極星の導入をしても問題ないのでしょうか?
それとも、0を上にして6を下にしても、アリガタプレートを上から下に入れられるようにする方法ってあるのでしょうか?
宜しくお願いします。

ようこそyAuAさん。
北極星の導入に関しての質問ですね。

機材をセットしてからの導入になりますので、北極星を導入する時点では既にアリガタプレートはセットされている前提です。(極軸設定後に機材をセットするとかなりの確率で回転軸がズレると思います)
その上で6が上でも0が上でもはたまたほかの数字が上でもスケールを水平垂直にセットすることが重要です。
数字は無視してPolarisScopeが示す位置に北極星が来るように調整すれば回転軸は天の北極に向いていることになります。
上の説明用写真は便宜上PolarisScopeのスケールに合わせてありますが、実際の導入時には”0”を上にしているかどうかは気にしていません。
大抵、機材-バランスウェイトが水平に向いている状態にして合わせています。
その状態でカメラ側とウェイト側両方を両手で支持しながら水平垂直を出すように微調整しています。

ん?もしかしたらアリガタプレートに明視野照明をセットできるようにはなっていないのでしょうか?
それですと前提が崩れてしまうので、まずは
http://camera-de-youing.cocolog-nifty.com/blog/2016/03/s-3520.html
にあるようなアダプターを作ってくださいね。


ご返信くださり本当にありがとうございます!
アリガタプレートはセットされている前提なのですね。
確かにセットしてからの方が効率がいいですね・・・。気づきませんでした。
アリガタプレートのアダプターはダンボールで自作してあります。

垂直、水平の方が重要なのですね。
一軸制御という事を考えると、確かに数字は関係ないという事に納得しました。
ということは、PolarisScopeのアプリ上で、3と6の間に北極星があったとして、スカイメモSの極軸望遠鏡をのぞいたときに、
 3
0 6
 9
lこうなっていた場合は、数字は無視して、6と9の間に入れればいいという事でしょうか?
度々申し訳ないのですが、教えてくださると助かります。
宜しくお願いします。

その通りです。

ご返信ありがとうございます。
勉強になりました!
色々と教えてくださって、本当に助かりました。

スカイメモSの取説には極軸望遠鏡の光軸調整方法として
「本体の底面が地面と水平になるようにセットしてください。」
とあります。
しかしこの方法だと極軸が水平になり、目標のビルの角を捕らえるのに
三脚のエレベータ機能を使う必要があります。
エレベーターのロック/アンロックで微妙にズレてしまいます。
オプションの微動雲台を使えばずズレることなく角を捕らえられると思うのですが
極軸が水平ではなくなります。
調整のとき極軸は水平なのでしょうか、水平でなくてもいいのでしょうか?
ご教示頂けましたら、幸いです。

ようこそ、星遊楼さん。

極軸の水平とかは気にしてなくていいですよ。
問題なのは赤経軸の回転軸と、極軸望遠鏡のスケール中心を合わせることです。
第一、水平にして極軸望遠鏡の中心に入ってくるビル(目標)なんてそうそうないと思います。
そこを理解していればどんな方法で回転軸を合わせようと構わないのです。

たぶん取説の水平と言うのは設置の前提条件で言っているだけじゃないですか。(自分の取説では平行と書いてあります)
ビルを捉えるには雲台とかの高度調整が前提なのですから、水平に設置していないと目標物を視界に入れて、下から上にチルトしていく際に合わせづらいよって意味だと思われます。
赤経軸は回転体なので、設置の際に水平だろうがそうでなかろうがどうにでもなるものです。
なので、そこは気にせず回転軸とスケール中心のズレだけを気にするのが吉です。

早々のご教示ありがとうございます。
確かに取説は水平ではなく平行でした。
微動雲台を使って再調整します。

極軸望遠鏡の光軸調整方法 教えてください。
レチクルを時計と同じように0を上、6を下にして対象の角に合わせました。
180度まわして6が上、0が下にしても対象の角が合っていることを確認しました。
これで極軸は合っているとなるのでしょうが、ひとつ疑問があります。
180度まわしている間の、3や9が上に来たとき角に合いません。
極軸が合っている場合、どの位置でも角に合わないといけないと思うのですが、
この場合どうしたらいいのでしょうか?
(微動雲台の水準器は気泡はほぼ中心にあります。)
ご教示 よろしくお願い致します。

2点、教えてください。
・回している間と言うのは手で負荷が掛かっている状態ですか?

・クランプの状態は?
 ユルユルですか、無理なく回せる程度に絞めてありますか?

・回しているときは手で負荷がかかっている状態です。
 そういえば無負荷でズレているかは確認していないような....

・クランプは無理なく回せる程度に絞めてあります。

無負荷ではないんですね。
では気にする必要はありません。
赤経軸にガタが無くレチクルが真円であることを前提とした手法なので、0と6の時でズレが無いのなら合っています。
あと、覗き方でもズレて見えるので椅子に座って覗くなど安定した姿勢で調整した方がいいです。
それでもズレていたらレチクルがおかしいとしか思えないです。
その時は購入元にご相談してください。

無負荷で確認したところ、合っていました。
ご教示ありがとうございました。

良かったですね。
ホントにしっかりした三脚&雲台でない限り負荷状態ではかなりブレてしまうんです。
望遠レンズでピント合わせをするときなどはこの事を痛感しますよ。
モニター中心に入れていた星が、ピントリングを回すとモニターから消えちゃったりするんですから。
因みに、今の自分の機材ではそういった悩みは無くなりました。
しっかりした架台や構成が構築出来て快適に使えていますよ(^^;)

昨夜初めて実戦でスカイメモSを使用しました。オプションの微動台座&アリガタプレートとバランスシャフト&ウェイト付です。
カメラが上、バランスウェイトが下に来るようにセットしました。このとき極軸のレチクルは時計の文字盤のようになっておらず、0時があらぬ方向を向いています。
アプリの位置に北極星を導入するには0時を上に持ってこなければ成りませんが、今度はカメラがあらぬ方向を向いて、構図決めが非常にやり辛いです。これが普通なのでしょうか?
北極星を導入した後は、クランプを緩めたらダメですよね。
ご教示 よろしくお願い致します。

実戦投入ですか、これから楽しみですね。

↑の方でyAuAさんが同じような悩みで質問されました。
それをご覧になってください。
クランプは回せる程度に緩めでもバランスさえとれていれば問題ありませんよ。
風が強いときだけ強めに締めますが、追尾に影響が出たと感じたことはありません。

早々のご教示ありがとうございます。
数字の位置は気にしなくていいということですね。
夕べは駄目もとでレチクルの中心に導入して撮影しましたが、
35mmで300secはOKでした。(と自己評価/自己満足)
蛇足ですがどこかのサイトで極軸の取り付けを動かして、
バランスウェイトが下の時、時計の文字盤と同じ
配置にする方法がUPされていたのですが、見つかりません。
方法をご存知でしたらご教示頂ければ幸いです。

35mmなら5分は余裕ですよ。
自分の場合はAPS-Cセンサーなので50mmぐらいですけどね。
極軸部分は簡単にバラせますので、レチクルを都合のいい向きになるように回せば良いんじゃないですかね?
http://camera-de-youing.cocolog-nifty.com/.preview/entry/cace627cbcb483b1221003c8c58d5346
で極望のお尻(ピント調整部)を外したところをアップしています。
緩める方向へ回しきって外してしまえば、レチクルが触れますから、イモネジを少し緩めて回してあげればいいと思いますよ。
将来的に日時目盛を使用して北極星を導入することが考えられるようでしたら影響が出るかもしれませんが、そんなことは無いと思いますから都合の良い向きに変えちゃったら良いと思います。

ココログのトラブルでリンク先が見つからないみたいです。
番外編 (力加減が難しいスカイメモSの極軸調整)ってタイトルで記事を書いていますので、よかったら探してみてください。
レチクルは簡単に弄れますから、リンク先を見るまでもないかもしれませんけど・・・。

ありがとうございます。
アプリがあるので日時目盛を使用して北極星を導入はないですね。
力加減が難しいスカイメモSの極軸調整で検索すると
Skymemo-S(スカイメモS)使用記: カメラde遊ingのブログ
でヒットしました。

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