バーティノフ・マスク

2017年3月 8日 (水)

番外編 (広角レンズでも使えるバーティノフマスクはあるのか?)

前回記事の「ナッチャンWorld」は昨日出港しました。

点検も兼ねていたのか駿河湾内を非常にゆっくり進み、今朝確認した時にはまだ御前崎付近にいました。

詳細データを見ると確認した時間より少し前からスピードあげて(と言っても7~8ノット)航行を開始したようです。

今、再度確認すると三重県熊野灘沖を航行しています。

出港に間に合ったので写真を撮りましたが、それはまたの機会に。


さて、表題の件ですが、なんとなく使えないだろうなぁと思いながらも満月に向かっている今、時間はあるのでいろいろ工夫してみました。

今までにバーティノフマスクのパターンを生成してくれるサイトで一番細かいパターンを作成して試したものの、パターンの境目の仕切りが邪魔になってしまうことはわかっています。

そこで、フリーのキャドソフト(JWW)でパターンを作ってみました。

広角になると画角の中心以外は3本の光条ができないこともわかりました。

ならば、こんなパターンならどうだ!
Widelens_bahtinob_1

これなら中心を外してもどこでも光条ができるでしょ?

まぁ普通ピントの確認時は中央に星を捉えるので、ハッキリ言うと無駄ですが・・・パターンの境目の仕切りを細くするだけでいいような気もしましたが勢いで作りました(^^;)

どうせ複写するだけですから。

線の太さや間隔を変えて、まず2パターン作ってみて1回テストしてみましたが、細くしすぎて失敗しました。
Bah_test
(右のがサイトで生成できる一番細かいパターン)

それを踏まえて3パターン作り直しました。

Bah_p1p3

この中では左の線の太さ0.3mmでスリットの間隔も0.3mmのパターンが見え味がいい感じでした。
Bah_14mm_p1

それでも光条はハッキリしませんが3本がクロスしているのがかろうじて確認できます。
(写真右に中心部のほぼピクセル等倍を貼ってあります)

使用レンズはSAMYANG14mmで絞りは解放の2.8、対象はシリウスです。

フィルター枠の都合で58mm枠を使いましたが、パターンは82mmのモノも作ってありますので入れ替えるだけでOKです。(その場では入れ替えられなかっただけです)

バーティノフマスクの原理を理解していないので勘で作っていますが、その勘で言うとスリットの間隔だけ広げたらよくなるような気がします。


マスクを使った時と今まで通りの目視(勘)で撮影した写真で比較してみると。

マスク使用。
14mm_bah_p1

月の光が入っちゃいました。

モニターで拡大表示による目視(勘)。
14mm_mokushi

輝星周りのハロは別にして微光星を見るとマスクを使った方がピントが合っているようです。

目視の場合、小さな星ではピント確認ができないので明るい星が一番小さくなるようにピントを合わせますが、それだとハロを含めて小さいポイントに合わせることになり、ピントが合っているのとは違うということが今回ハッキリしました。
ちょっと苦しいですが何とか広角レンズでも使えそうですよ。



35mmぐらいだとサイトで生成できる一番細かいパターンの方が見易いです。

一応比較してあります。

亀の子パターン(14mmと同じパターン)のマスク使用時。
Bah_35mm_p1

サイトで生成した一番細かいパターン使用時。
Bah_35mm_test3


最後に、使用したインクジェット用用紙はプラス社の光沢透明フィルム(IT-324F-C)です。

見た感じ同社のOHPシートも透明度において変わりありません。

同社への問い合わせではフィルムの方が透明度が高いとのことでしたのでこちらを使いました。


自分が手にした一番透明な物は今は廃版になってしまった株式会社TooのOHPクリアフィルムです。

これには同等品がありNetshop.Tooで購入できますが、取り寄せ&100枚入りでしか買えません。


手間に見合う作業かどうかわかりませんが、よかったらチャレンジしてみてください。

工夫したらもっといいものができるかも?

2017年3月 1日 (水)

今日の港 LNG船(「PACIFIC NOTUS」) とオマケのOHPシート比較

再度発注しましたOHPシートが届きました。

残念、クリアじゃありません。

3社比較してみました。(OHPシートとしての比較ではありませんのでご注意を!)

見た目。
20170301_195717

今回届いたP社製品は白っぽく見えます。

だけど、背景はそれほど霞みません。

バックを変えてみました。
20170301_212036

群を抜いてOHPクリアフィルムの透過性の良さが際立っています。

P社製品は白っぽく見えましたが透過性は良いみたい。

A社製品はこれはもうソフトフィルターです。

一応P社製品でバーティノフマスク作ってみようかなぁ・・・それでもダメだったら切れっ端のOHPクリアフィルムを紙に貼り付けて利用するか地道に細かい切り抜きをするかですね。

ほんとにOHPクリアフィルムを再販してくれないかなぁ!!!
(白い紙はOHPクリアフィルムに元から付いているモノです。プリンターの給紙を考えてこうなっているものと思われます。)



本題です。

先日入港したLNG船「PACIFIC NOTUS」です。

入港時は生憎の天気でした。
_dsc7972

_dsc7978



出港時は晴れてくれましたよ。
_dsc7981_2

「ちきゅう」とツーショット。
_dsc7983_2

富士山をバックに。
_dsc7986_2

LNG船はきれいな船が多くついつい撮りたくなっちゃうのです。

2017年2月26日 (日)

番外編 (バーティノフマスクのパターンによる見え方の違い)

前回の続きで仕切り幅(Structural bar thickness)を細くしたパターンと、スリット幅(slot count)も最小にしたパターンを作成しました。

58mmだけですけど。

82mmも作りたかったのですがフィルター枠が無かったことと、数年前に買ったOHPシートが無くなってしまったことが重なって作れませんでした。

フィルター枠もOHPシートもAmazonで手配済みです。

OHPシートは使っていた製品がすでに生産中止で手に入りませんので、別メーカーの製品を手配しましたがインクが定着するのか心配です。

バーティノフマスク4種類です。
Mask_test

一番左のはテストしませんでした。

廃棄です。


さて、テストですが、木星を対象にminiBORG50+レデューサ0.85xDGを使ってISO1600/10秒にて撮影しました。

まずは前回作成した左から2番目の仕切り6mmで2番目にスリット間隔の狭い仕様です。
Bahtinov_2

明るくてモニター上では一番見やすいモノでした。

ただ中心部は10秒では飛び気味でモヤっとしています。

モニター上でも明るすぎてピントの詳細が分かり辛い印象です。

もっと暗い星をピント合わせに使うのならいいのかも知れません。

次は左から3番目、仕切り1mmでスリット間隔は上のと同じです。
Bahtinov_3

これならピントの詳細がよくわかりもうちょっと追い込めます。

ただ、モニター上では暗い印象で、わかるけど撮影して確認したい結果となりました。


最後に一番右の仕切り1mmスリット間隔は最小にした仕様です。
Bahtinov_4

先ほどのモノより少し明るくなりました。

とは言うものの念の為に撮影して確認したい感じです。

スリット(slot count)はBahtinov factorとも関連するみたいですがよくわかりませんでした。

何度も数値を変えて画面上で確認して作りましたよ。

サイトの計算上のスリット間隔(Calcurated slot width)は値を変えるとコンマ以下のミリ設定が算出されますが、この58mmぐらいではできるパターンは1ミリ未満~0.6皆同じように見え、0.5ミリ以下も同様に同じ結果になるみたいです。

なので、上の最小とか2番目に最小とかという表現をしました。

印刷したら違うのかも知れませんが、そこまで確認はしませんでした。

拡大表示しても違いがみられなかったので、あくまでも計算上だけで結果には反映していないようです。

直接スリット間隔(Slot width override)を指定できますが、正の値しか入力できないので最小値は1ミリとなるようです。


次は、広角レンズでも使えるのか・・・ということですが、82mmで作成しないとSAMYANG14mmでは使えないので、検証は24mmレンズ(一応広角の部類でしょ、APS-Cだからフルサイズだと標準レンズかな?)で行いました。

この14mmについてはまた別の機会にしますね。

結論からいきます。

一番右のパターンならなんとか使えそうです。

対象は同じく木星です。
_dsc8231
(SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm ISO1600 F=2.8 20sec)

まず仕切りは最小値の1mmが前提です。

中央遮蔽は作ってはいけません。(Open centerオプションについては検証していません。)

なぜなら対象の星が隠れてしまい写らないのです。

また、ピント確認対象の星が中央にないと3本の線が写らないのです。

次の写真は1枚上の写真の写っている星をピクセル等倍で切り出したモノですが・・・。
Bahtinov_wide

中央以外はその位置のマスクの形状にしかなりません。

14mmだとさらに星が小さくなるので何だか使えそうな気がしてきませんが、まぁ、やってみますよ。

せっかく24ミリでピントを合わせたので北斗七星を撮影しました。

1枚モノですけどね。
_dsc8236

2017年2月23日 (木)

番外編 (知ったかぶってたバーティノフマスク) とオマケ

天体写真を撮る際にピント合わせを確実にするツールとして「バーティノフマスク」というツールを自作して使っています。

自作用のパターンを生成してくれるサイトを利用して、製品を真似たパターンを作成して使っていました。

パターンを細かくするとよりいいらしいことは知っていましたが、自分が選んだ作成方法が台紙からカッターを使用して切り抜く手法でしたので限界がありました。

プリンターを使うことも考えましたが、自分の所有するプリンターはPM-890Cという骨董品。

用紙対応が幅広く非常に重宝したプリンターなのですが、今ではノズルが詰まってしまって調子が悪く実質使えません。(いつか徹底的にクリーニングしてやろうと・・・)

ほかにも亡き親父が使っていたPIXUS 560i(これも古い!)もあり、これは調子がいいのですが過去に自作極軸望遠鏡を作った際に、スケールパターンをOHPシートに印刷できなかったという事実があって選択肢が・・・カッターで切り抜く・・・に行き着いたのです。


先日、ともさんがバーティノフマスクを作成するにあたりコメントをしていた方により、パターンを細かくし広角レンズでもなんとか使えているらしいという情報を得ました。

なんと!これは知りませんでした。

自分が作ったバーティノフマスクを広角レンズにつけてみて無理だったことから、あくまでも望遠レンズで使うツールとしてとらえていたのです。

これを可能にするにはOHPシートで印刷することが前提と考え、今一度、560iでテスト印刷をしてみました。

するとなんということでしょう!ちゃんとインクが定着したのです!

純正インクではなく、先日、互換インクに変えてあったので、もしかしたらできるかもという期待はしていたのですが、ほんとにできるとは!

早速、自分の運用上使いまわしの利く82mmと58mmを作成しました。

これは58mmですが並べてみました。
Dscn6212
仕切りの線は細くしたほうがもっといいかもしれません。


テストしてみましたよ。

まずは望遠レンズで今まで使っていたモノとの比較です。

あいにくの天気で金星しか選べませんでした。

今までのバーティノフマスク。
Venus2

これでも十分だったんですよ・・・。



新作バーティノフマスク。
Venus

あぁ、全然違う!

モニター上でも全く違います。

これはもう元には戻れません。

シリウスが見えてきたので・・・。
Sirius

ヒゲもしっかり見えます。

今までは一等星でも撮影して確認していたのですが、これならモニター上で十二分に分かります。

すぐに雲に隠れそうだったので、ついでにM41も撮影しました。
Pint_test_iso1600_90sec_fl

広角レンズ(SAMYANG 14mm F2.8)では星相手には試せませんでしたが、街灯り相手にテストしてみたら少し光条が見えました。

モニター上では分かり辛いので撮影するとよりハッキリします。

小さいので分かり辛いことには変わりないのですが、今までの・・・一番星が小さく見えたかな?・・・という勘に頼るよりは確実なピント合わせになります。

まぁ、星相手にやってみなければいけませんね(^^;)


バーティノフマスク、奥が深いですね、パラメータを細かく変えていったらもっと良くなるんでしょうか?

とりあえずこれで満足していますが、情報だけは得る努力をしていきたいと思います。



さて、雲が移動するのを待っている間ずーっとフクロウが耳を楽しませてくれていました。

比較的ゆっくり流れる流れ星も見ることができたし退屈はしませんでした。

空を見上げて待っていると、フクロウが鳴いていた方向の木から鳥が飛び立ち、頭上を音もなくそのシルエットが羽ばたいていきました。

絶対フクロウだと思います。

さっきよりも近い林の方向へ飛んで行ったので、通り過ぎなければまた鳴いてくれるだろうとレコーダーを仕掛けておきました。

オマケはその音源です。


フクロウでしょ?

種類はわかりませんけど・・・。

2014年10月15日 (水)

工作室 (ピント合わせツール バーティノフマスク その2)

家の近所の海に、キンクロハジロ・ホシハジロ・コガモと1羽種類不明のカモ類が渡ってきました。

まだ数羽というレベルですけど、一足早く冬を感じました。


それと、ミサゴの鳴き声を初めて聞きました。

風体に似合わない可愛い感じの鳴き方をするんですね。

もっと威圧感のある鳴き声を想像していました。

まぁ、バリエーションの1つを聞いただけでしょうけどね。


本題に戻ります。

先日ジャンクで手に入れた「OLYMPUS OM-SYSTEM E.ZUIKO AUTO-T 1:4 f=200mm」と「TOKINA AT-X828afPRO(80-200mm)」用にもバーティノフマスクを作っちゃいました。

しかし、星空は全く顔を出しませんので夜景でテストしましたよ。

オリンパスのレンズの方はΦ55mmと小さいので、要らない保護フィルターに作ったマスクをはめちゃいました。

このことがあって、先日レンズ紹介時に発生していたゴーストが保護フィルターとの干渉だということに気が付きました。

マスクを外すのにフィルターごと外して撮影したらゴーストは無かったんです。

これって良くあることなんだけど忘れていました(^^ゞ


マスクを付けピント合わせを済ませた状態で撮影。
_dsc7144
(OLYMPUS OM-SYSTEM E.ZUIKO AUTO-T 1:4 f=200mm 開放)

中央のライトにピントを合わせています。

マスクを外して撮影。
_dsc7145
(OLYMPUS OM-SYSTEM E.ZUIKO AUTO-T 1:4 f=200mm 開放)

別の光源でもテスト。
_dsc7142
(OLYMPUS OM-SYSTEM E.ZUIKO AUTO-T 1:4 f=200mm 開放)

前の写真に写っていた地球深部探査船ちきゅうは、駿河湾沖で何かの作業中です。


AT-X828も同じ構図、絞り4でテスト。(開放は2.8、ピント合わせは2.8で実施)
_dsc7137

_dsc7139

_dsc7135

青ハロはAT-X828より目立たないけどそれなりに有りますね。

あぁ、星空を撮ってみたいなぁ。

望遠鏡以外でも効果はあるのかなぁ?

2014年10月 8日 (水)

工作室 (ピント合わせツール バーティノフマスク作成)

今年の天文ショーの殆どは縁のない物となっています。

今日の皆既月食もそう、一面雲に覆われて、月が雲間から顔を出すことすらもありませんでした。

皆さんのところでは見られましたか?


本題は前から気になっていた天体写真に使われるピント合わせツール「バーティノフマスク」です。

買ってもそんなに高い物じゃないんですが、自作用のパターンを作ってくれるサイトもあるんです。

そうなると作らない手は無いですよね。

問題はどんな材料で作るか、です。

幸い、以前に太陽を見る&撮るためのフィルターを望遠鏡&ボーグ用に自作してあったので、その枠を利用すれば取り付け方は考慮しなくて済みます。

なので、パターン作成サイトで欲しいサイズを指定してパターンを作りダウンロードしました。

今回はこれを印刷したモノを使って、黒いボール紙に貼り付け、時間をかけてカッターで切り出します。

そうして出来たのがコレ!
_dsc7021

黒いスリットだらけの物がバーティノフマスク。

フィルター面を取り変えて使えます。

取り付けるとこうなります。

_dsc7019

_dsc7020

ピント合わせは光条の重なり方で判断します。

ジャスピン手前
_dsc7051

行き過ぎました。
_dsc7052


ここがジャスピン位置。
_dsc7053

真ん中の光条が行ったり来たりしますので、ど真ん中且つ3本の光条が細く長くなる位置がジャストピントとなります。

分かり易いでしょ?

ただ、明るい星にしか通用しません。

どのぐらいの明るさの星まで使えるか使ってみないと分からない。

この画像は数キロ先の明るめのライトで試し撮りしたモノです。



製作費はボール紙を買っただけなので108円です。

二つ作るのに2時間弱掛かりました。(サイトの使い方→サイズ測定→印刷→切り出しの全工程に掛かった時間)

始めに使った細かい工作用のカッターだと使い辛かったんです。

刃の厚いしっかりしたカッターに換えたらスイスイ切れて効率が良かったですよ。

多少、切り口にヒゲが残ってますけど実用上問題なさそうです。

実際使ってみるのが楽しみです。



あと、一枚目の写真に写っている椅子、これ、優れモノですよ。

リリーチェアっていうんですけど、とっても使い勝手が良いです。

何処かの天文ショップサイトで紹介されていたのを見たんですが、リサイクルショップで同じメーカーの椅子を見かけて2,500円ぐらいで購入しました。

紹介されていた椅子よりも調整できる段数は少ないんですが困ることはありません。

丈夫だし、良く出来ています。

しっかりしている分ちょっと重いですが、安心して座れます。

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